2017年06月09日

マツモトハエトリ?とお茶の時間


家の中でたまに会う、元気な個体。

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何気なく振った右が恐ろしく切れてやがる。

たぶんマツモトハエトリのオス。
最初ウデブトハエトリかと思ったのですが、スレンダーだし、腹部の白い線がないので。

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はじめてのクモが撮れたので(ピンボケだけど)喜びの一服。
このお茶碗は、西荻窪の陶芸教室T-ROOMS に2度めに参加したとき、子どもが作ったもの。
お茶に泡が立ちすぎなのは見逃してください。

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お茶受けには、ボールひとつで作れる簡単ケーキ。

家にある粉寒天を使いたくてcookpadを探し、こちらのレシピを見つけて作りました。
わたしは粉寒天&純ココア&バナナ&きび砂糖、メープル入れず、油はサラダ油、豆乳ではなく牛乳で作成。
焼いてから冷やし固めると、ぷにもち食感のチョコケーキで美味^^
お友達にも好評でした。

マツモトハエトリ?色のお茶碗とお菓子でしあわせなお茶の時間でした。

黒い着物でも着れば完璧だったか。


posted by まさの at 00:12 | クモ

2017年06月02日

ヨダンハエトリ

ミスジハエトリやユウレイグモなど、うちで同居しているクモは、地味な色のが多いのですが・・・

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たまには色気のある(?)個体も遊びに来ます。
ヨダンハエトリ(雄)。

ヨダンは「四段」。
腹部に赤い段ばしごのような線が四本入っていることから。

デジカメ画像では赤と黒のコントラストがきれいだったのに、縮小したら地味になってしまった。クリックで画像大きくなります^^

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ピンボケですが、かれとわたしの目が合った瞬間。

ハエトリグモの仲間は人間の身近にたくさんいます。
ルックスもホラーっぽくない、むしろかわいい部類。
この夏にクモ嫌いを克服しようかな・・・などと思っている方、ぜひハエトリグモからクモ理解の第一歩を踏み出されてはいかがでしょう。
オススメ本もありますよ!

世にも美しい瞳 ハエトリグモ
世にも美しい瞳 ハエトリグモ

まさに珠玉の写真集。海外のハエトリ写真もあるのが嬉しい。


くものすおやぶん とりものちょう (こどものとも傑作集)
くものすおやぶん とりものちょう (こどものとも傑作集)

生物学的特徴を正しく描きながらも、この愛らしいキャラの姿!読み聞かせにも。


ハエトリグモハンドブック
ハエトリグモハンドブック

こちらは今月12日の発売待ちです。またうちの本が増える予感^^


タグ: クモ

posted by まさの at 16:21 | クモ

2017年05月27日

小田仁二郎『触手』を読みました

うちの子どもは最近、角川つばさ文庫のシリーズものに夢中。
児童書の近くに閲覧スペースのある書店では、何時間でも飽きずに読んでいます。
親としてはすこしホロ苦い気持ちで付き添うのですが、こういう本をチェックできるのは嬉しい。

恋 川端康成・江戸川乱歩ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)
恋 川端康成・江戸川乱歩ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)

小田仁二郎の『鯉の巴』という異類婚ものの皮膚感覚がとてもよかったです。
ジュニア向けの短編集にこれを持ってきた編者はどなたかと見れば、さすがの東雅夫さん。
他の作品にも興味が湧いて、『小田仁二郎作品集 触手』(深夜叢書社。画像見つからず)を図書館でリクエストし、読んでみました。


所収作品は、表題作にして代表作の『触手』のほか『にせあぽりあ』、『メルヘンからかさ神』(第一話:鯉の巴 第二話:からかさ神 第三話:渇き 第四話:仙人の腹)、『昆虫系(一九三・・・年)』、『写楽』、『北斎最後の事件』、『蚤芝居』。

瀬戸内寂聴に影響を与えた作家さんだったんですね。

ひとに見えないものが見え、創作の狂気に憑かれた挙句に死んでゆく絵師を描いた『写楽』
ノミの進化に寄せる温かい目と、獄中の罪人たちの運命に向ける冷めた描写が対照的な『蚤芝居』

の二篇が読みやすかったです。

『メルヘン からかさ神』の四話の中では、やはり『鯉の巴』が抜群。
どの話にも「メルヘン」な匙加減を感じないことにツッコミたくなりますが…

『触手』『にせあぽりあ』など長めの作品は、畳みかけるような一人称の語りが特徴的。
自分の内面や、フェティッシュを感じるものについて、ものすごい粘度で描写して、描写して、描写する。
ちなみに『触手』のフェチ対象は、女性の下のお毛け。
エロチックになりそうなものですが、あまりにこだわり続けるがために、かえってストイックな印象に。

緻密に描き出すことで対象を解体していく文章を読んでいたら、ふとウラジミール・ソローキンの『ロマン』を思い出しました。

ロマン〈1〉 (文学の冒険)
ロマン〈1〉 (文学の冒険)
途中までは、ふつうに面白いロシア文学の体。
人間性に溢れた豊かな物語は、突如破綻し、登場人物が、小説そのものが、文字通りばらばらになってゆきます。読後はしばし、あ然ぼう然。
文章で構築される世界を、その世界を信じる読者を、容赦なくぶった斬る通り魔のような本。

どちらの作家も「こだわること」「すっぱり斬り落とすこと」を作品の中で両立しているのがすごいです。
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posted by まさの at 00:14 |