2017年11月24日

『絵本男子』で


母、西沢杏子の絵本『おちばのプール』。
おかげさまでたくさんの方が読んで下さっているようです。

いろんな男子の皆さんが絵本の朗読を披露するサイト『絵本男子』で、風見優斗さんが朗読して下さいました。

こちらのページで動画が観られます
↓ ↓ ↓
http://ehondanshi.com/book/details/97/


とても丁寧に読んで下さっています。
BGMが入るのも新鮮ですね〜^^


タグ:読み聞かせ

posted by まさの at 23:58 |

2017年08月22日

フランク・パヴロフ『茶色の朝』

新聞記者だったわたしの姉が
「できるだけたくさんの人にお勧めしたい」
と望んでいた、フランク・パヴロフ『茶色の朝』(大月書店)。

茶色の朝
茶色の朝

同調圧力がありふれた日常を支配していくさまを描いた寓話です。

病床から、わたしの子どもにこの本をプレゼントしてくれたとき、姉は自筆でこんなメッセージを添えていました。

「何かおかしい、何か変だと思っていることをそのままにしておくとどうなるかが書かれている本です。自分の気持ちや思いを大切にね。ぜひ読んでみてください!」

なによりこの本の推薦文にふさわしく思えましたので、子どもの了解と賛同を得て引用しました。


↓ 本の内容とは関係ありませんが ↓

Happybee57のブログ「乳がんになって
同じような病気に悩む人たちの参考になれば、との思いで、姉が始めたブログ。炎症性乳がんとの闘病の経緯を記録しています。
姉の死去後、補足の記事を遺族の手で継続UP中。


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posted by まさの at 22:07 |

2017年05月27日

小田仁二郎『触手』を読みました

うちの子どもは最近、角川つばさ文庫のシリーズものに夢中。
児童書の近くに閲覧スペースのある書店では、何時間でも飽きずに読んでいます。
親としてはすこしホロ苦い気持ちで付き添うのですが、こういう本をチェックできるのは嬉しい。

恋 川端康成・江戸川乱歩ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)
恋 川端康成・江戸川乱歩ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)

小田仁二郎の『鯉の巴』という異類婚ものの皮膚感覚がとてもよかったです。
ジュニア向けの短編集にこれを持ってきた編者はどなたかと見れば、さすがの東雅夫さん。
他の作品にも興味が湧いて、『小田仁二郎作品集 触手』(深夜叢書社。画像見つからず)を図書館でリクエストし、読んでみました。


所収作品は、表題作にして代表作の『触手』のほか『にせあぽりあ』、『メルヘンからかさ神』(第一話:鯉の巴 第二話:からかさ神 第三話:渇き 第四話:仙人の腹)、『昆虫系(一九三・・・年)』、『写楽』、『北斎最後の事件』、『蚤芝居』。

瀬戸内寂聴に影響を与えた作家さんだったんですね。

ひとに見えないものが見え、創作の狂気に憑かれた挙句に死んでゆく絵師を描いた『写楽』
ノミの進化に寄せる温かい目と、獄中の罪人たちの運命に向ける冷めた描写が対照的な『蚤芝居』

の二篇が読みやすかったです。

『メルヘン からかさ神』の四話の中では、やはり『鯉の巴』が抜群。
どの話にも「メルヘン」な匙加減を感じないことにツッコミたくなりますが…

『触手』『にせあぽりあ』など長めの作品は、畳みかけるような一人称の語りが特徴的。
自分の内面や、フェティッシュを感じるものについて、ものすごい粘度で描写して、描写して、描写する。
ちなみに『触手』のフェチ対象は、女性の下のお毛け。
エロチックになりそうなものですが、あまりにこだわり続けるがために、かえってストイックな印象に。

緻密に描き出すことで対象を解体していく文章を読んでいたら、ふとウラジミール・ソローキンの『ロマン』を思い出しました。

ロマン〈1〉 (文学の冒険)
ロマン〈1〉 (文学の冒険)
途中までは、ふつうに面白いロシア文学の体。
人間性に溢れた豊かな物語は、突如破綻し、登場人物が、小説そのものが、文字通りばらばらになってゆきます。読後はしばし、あ然ぼう然。
文章で構築される世界を、その世界を信じる読者を、容赦なくぶった斬る通り魔のような本。

どちらの作家も「こだわること」「すっぱり斬り落とすこと」を作品の中で両立しているのがすごいです。
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posted by まさの at 00:14 |