2016年10月26日

多摩森林科学園に行きました


10月20日、もとまち里山クラブの研修(という名の遠足?)で、多摩森林科学園に行きました。

里山クラブ新人仲間のOさんと、駅のベーカリーカフェ「Ichigendou(一言堂)」にてカレーのランチとおしゃべりを楽しんだ後、先輩たちとの待ち合わせに合流。

JR高尾駅北口から徒歩10分のところにある多摩森林科学園は、森林に関する研究機関。
サクラの保存林で有名です。

ガイドさんに園内を1時間半ほどツアー案内していただきました。
「森の科学館」前から出発です。
割とアップダウンがあるということで、みんな手に手に杖を持ち(貸してもらえます)森の中へ。
先輩たちは童心に返って杖を振り回し「斬らば寄るぞ」なんて言って遊んでいました。
それって「ジャイケル・マクソン」とか「あつはなついでんな〜」的な。

黄葉したカツラの木の側で、甘い香りがしませんか、と訊ねるガイドさん。
立ち止まってみると、確かに、とてもいい香り。
カツラの枯葉の香りだそうです。
「桂」が女の子の名前として選ばれるのは、角のない葉が美しいからかと思っていましたが、心まで甘くするようなすてきな香りがすることも、一役買っているのかもしれません。

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樹上に取り付けられたムササビの巣箱(ビデオ内蔵)。
この巣箱で3メートルくらいあるアオダイショウにムササビ親子が襲われたことがあり、以来、トタンを巻いているとのこと。
これがあるとヘビは滑って木を登れないのだそうです。

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ナンバンギセルがありました。

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ケンポナシ案内板。

ガイドさんが黒く熟したケンポナシの実を取り、みんなにちょっとずつ味見を許してくれました。
説明版でいうとAにあたる果柄は、どう見ても虫コブっぽいビジュアルでしたが、折角の機会。
齧ってみたらサクッとして、本当に、ナシに似たさわやかな甘みがありました。渋みもあったし、「食べる」ところはほとんどないけれど、昔の人は山仕事の合間の楽しみにしていたのかも。

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菌糸に覆われたカマキリの死骸。
ガイドさんによると、たぶん生きている頃に寄生されたのでしょう、珍しいものです、とのこと。
冬虫夏草になる一歩手前の姿なんですね。

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キジョラン(鬼女蘭)の実が爆ぜたところ。
中の実がだいぶ飛んでいったあとらしく、白髪の盛りが控えめな鬼女です。
キジョランはアサギマダラという蝶の幼虫の食草とのことで、アサギマダラのカップルが一組、近くをひらひら飛んでいました。
アサギマダラは毒のある蝶で、その毒はキジョラン由来だそうです。
幼虫の頃はキジョランの葉の真ん中に穴を開けてちょびっと食べ、体が大きくなって耐性がつくとモリモリ食べるのだとか。

そういえばウミウシにも、毒のあるカイメンやクラゲを食べ、その毒をわが身に取り込む「毒ウミウシ」がいるのでした。

ウミウシ学―海の宝石、その謎を探る
『ウミウシ学 海の宝石、その謎を探る』 (平野義明:著 東海大学出版会)

こちらの本で読んだと思います。ウミウシ本の少なかった当時、貴重な一冊でした。陸と海。住む場所は違っても、同じ護身の方法を身に付けている生物のいるのが面白い。

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一見なんの変哲もない、赤いテープ。
実は特殊なプラスチックでできており、サクラの天敵・コスカシバのメスのフェロモンがつけられているそうです。
ガのオスは視力ではなくフェロモンに頼ってメスを探すため、このテープがあちこちにあるとオスが本物のメスを探しあてる可能性が低くなる。
結果として産卵抑制が行われ、サクラの葉を食害する幼虫が大量発生しなくなる、とのこと。
フェロモンの効き目は数か月もつそうですが、費用が高価なのが、ちょっと・・・ということでした。

園内では農薬は使っておらず、出会って結ばれたコスカシバのカップルとその子孫については、特に駆除したりしないそうです。

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学生さんが設置している「シードトラップ」という装置。
野生動物の餌となる植物の種を集めているところだそうです。

この装置、どこかで似たのを見たなと思ったら、クモものパニック映画『アラクノフォビア』でした。

アラクノフォビア [DVD]

冒頭のギアナ高地での調査シーンで、樹上の昆虫とクモの採取調査をするため、樹に薬を散布。落ちてくる虫たちを受け止めるのが、地面に設置したじょうご型の採取器具だったのです。
冒頭以降はクモの生態を無視した設定の連続でツッコミまくってしまうのですが、この調査シーンはかなりの好感度でした。

・・・話題が逸れました。

第2樹木園とサクラ保存林の一部を通る短めのツアーでしたが、たくさんの植物に囲まれ、気持ちのよいひとときでした。
今度は家族や友だちを連れて行ってみたいです。

10月でもまだ蚊がたくさんいたので、長袖長ズボンは必須です^^


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posted by まさの at 21:30 | TrackBack(0) | 里山活動

2016年10月13日

ササグモとオニグモ

10月には町のあちこちでハロウィンのディスプレイが目立ちます。

ハロウィンが今ほどメジャーでなかった頃、わたしも家の中の飾りつけを楽しんでいました。
世間的に認知され、季節もの商戦の一端となってしまうと、自分の中でブームは下火に。

特にわたしがへそ曲がりというわけではないのですが、

みんなが好きなものなら、わたしひとりがそれを好きでなくても、数は足りるんじゃないだろうか。

という思いがあります。
そういうのをへそ曲がりと言うのかもしれませんが^^

というわけで、普段はどちらかというと嫌われ者ながら、ハロウィン期間限定で人気者?になるクモさん2種。

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タンスの横にいたササグモ。
同じ徘徊性のハエトリグモ族に比べるとかなりシュッとしたボディ。
チャームポイントの長いスネ毛(画像では写せず残念)も誇らかに、ピンピン飛び回る元気者です。

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オニグモ。
道路の端の塀際にいました。びっくりするほどお腹がぺたんこ。

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わたしの指の幅がだいたい1.5 センチ、第一関節の長さが2.5センチ。
造網性で夜行性のオニグモが昼の日中にこんな場所にいるのは、どこかで産卵を終え、死期を待っているからだと思われます。

産後10キロ増えたままの体重でのうのうと生きる自分の業の深さを考えさせられました。




posted by まさの at 10:07 | TrackBack(0) | クモ

2016年10月07日

里山活動(2016.10.6)

先月は雨続きで、臨時に1回下草刈りをやったのみだった里山活動。

10月はじめのこの日の作業は、

・下草刈りと枯れ枝拾い
・サツマイモのつる返し

今回は、畑でのサツマイモのつる返し作業メンバーになってみることに。

サツマイモは畑の畝にのびたつるの途中からも発根しています。
これを放っておくと、株もとにできる本来の「根」であるサツマイモに栄養が集中しません。
そのため、つるから出た根(不定根)を抜いていき、葉を畝の上に重ねていく作業です。

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畝にへばりついたつる。

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抜いてみると、こんな感じに不定根が。

株もとのサツマイモを引っこ抜かないよう気をつけながら、絡まりあったつるの根を抜いてほぐしていきます。

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作業完了した畝。

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Oさんのかざした棒の先で、しばらく休んでいたアカトンボ。

気持ちのよい秋晴れでしたが、蚊にとってもそうだったようで、軍手の上からも刺してくるのには閉口でした。

そんなわたしの野外活動のおともに欠かせないムヒアルファEX(ステロイド配合)。

【指定第2類医薬品】ムヒアルファEX 15g

おととし子どもが海でクラゲに刺され、家でムカデの爪に引っかかれたのを機に購入しました。
しつこい痒みにも効くので、ダニとかアグレッシヴな蚊にやられたときにもおすすめ。
家のモッコウバラに大量発生したドクガの幼虫にやられたときは右腕の内側一帯に赤いポツポツ、搔きむしりたいほどの痒みでしたが、数回のEX塗布で治まりました。
そのときの格好はTシャツの上から長袖、長ズボン、首にはタオル、頭に虫よけメッシュ帽、足には長靴。
完全防備の里山スタイルでしたが、幼虫の毛が袖口から入り、Tシャツから出ていた部分の腕がかぶれたみたいです。
箱庭の剪定といえど油断は禁物ですね。


休憩のあとはサツマイモの株と株の間に鶏糞を撒いたり、山栗を拾ったり。

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つやぴか。

栗の鬼皮は、実を熱湯につけておき、冷めたころに取り出して剥くと剥きやすいです。
この方法を知ってから渋皮煮のハードルが低くなりました^^

栗からサツマイモへ。秋の味覚もバトンタッチするこの時期に、蚊よりは情緒のある夏の名残。

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お行儀のいい蝉の抜け殻です。里山の先輩が見つけたのを下さいました。

すこし早めの11時頃に作業終了。
怪我や体調不良でお休みの方もあり(うちの母もそうでしたが)、厳しかった夏と長かった雨の影響が、人間にも降りかかっているように思います。

本格的な秋の到来とともに、皆さんお元気になられますよう。


posted by まさの at 14:42 | TrackBack(0) | 里山活動